人を見送るとき、欧米人は、腕を招き猫スタイルにして、手を交互にグーとパーのように握ったり開いたりします。日本人は、手を振るしぐさをします。友達や恋人と別れるときなど、若い女性たちの間では、その動作が大きくなります。
日本人が「いってらっしゃい」と手を振るのは、元来、魂振り(たまふり)の意味がありました。「魂振り」は、神の魂を奮い立たせ、神を呼び寄せるための動作だそうです。神社で拍手を打ったり、鈴を鳴らすのも同じ意味があります。昔の人は、出かける人に対して、手や袖を振ることで、神霊を招き寄せ、その神霊の加護によって安全に旅ができるように祈っていました。昔の女性は、袖を振る動作も多く見られました。これは、恋する相手の魂を引き寄せるしぐさだったのです。
参考 「今さら他人に聞けない疑問50」光文社 智恵の森文庫 |