「手」を例に挙げると、手のひらは、「陽」(Affirmative)であり、手の甲は、「陰」(Negative)です。旅客は、スチュワーデスの一挙手一動を見ています。客室の雰囲気は、担当のスチュワーデスで決まります。「陰なスチュワーデス」にサービスされるほど、空の旅がつまらなくなることはありません。誰もが、「陽なスチュワーデス」からサービスを受けたい、と思っています。
そのため、表情を明るく、笑顔を絶やさず、ハキハキした態度でサービスするよう言われます。しかし、それだけでは不充分です。
幽霊やお化けの手を思い出してください。幽霊は、手のひらを決して見せません。見せれば、「陽」になってしまいます。「陰」である手の甲を見せることによって、幽霊の恐さを出しています。いくら顔を恐くしても、手つきが陽になっていては、チグハグな幽霊になってしまいます。
一生懸命明るく振舞っているのだけど、旅客に、「あのスチュワーデスは作り笑いをしている」とか、「あれは営業スマイルだ」と言われることがあります。そのスチュワーデスをよく観察してみると、表情は「陽」だけど、しぐさが陰になっていることがあります。

幽霊はすべてを「陰」にしなければならないように、スチュワーデスはすべてを「陽」で固める必要があります。
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