キャビンアテンダント就職事情

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キャビンアテンダント(CA)就職事情 2006〜2007年 

採用人数

大手航空会社の2006年CA採用人数は、ANAグループ全体で約1000名、JALグループ全体では約300名であった。独立系航空会社を合わせると、国内系航空会社で新たに1500名前後のCAが誕生している。さらに、17回あった外資系航空会社の採用で、200名前後(推定)が新しくCAになっている。外資系航空会社は、国内系の採用増に比べ、採用回数が少なかった分、採用人数も減少したもようである。合計すると、2006年は、1年間で1700名前後のCAが採用されている。一方、受験者は、新卒で5000〜6000人、既卒の人たちが10000人前後となっている。したがって、航空会社を選ばなければ、受験者10人に1名の割合で合格していることになる。2006年は、受験者にとってCAになりやすい年だったと言える。


ANAの大量採用

2006年最大のトピックスは、ANAの大量採用である。ANAだけで、新卒400名、既卒450名と、1年間で850名ものCAを採用したのである。既卒採用組は昨年のうちに訓練が始まり、すでに飛び始めている。新卒採用組は、年が明けた2月から順次訓練が始まっている。そのため、新卒内定者の中には、3月の卒業を待たずして訓練に入った者もいる。訓練センターの教室数は限られているので、訓練時期を分けているからだ。400名もの新人訓練を同時期に行なうのはむずかしい。しかも、訓練センターでは、新人CA訓練だけでなく、外国人訓練や昇格・資格訓練も行なっている。さらに、子会社のCA訓練も行なうことがある。

2007年採用も、既卒は年明け早々に行なわれた。既卒に引きつづき、新卒採用も4月に始まった。採用人数は、新卒200名、既卒100名となっている。前年の大量採用に比べ、募集人数では、新卒は半分に、既卒は1/4近くに減ってしまった。2006年は、ANA志望者にとっては、幸運の年だったと言える。

2006年の大量採用は、羽田国際線基地要員を今のうちから手当する必要があるためだったと考えられる。2007年の採用数が減少したのは、羽田の国際線化が1年近く遅れたため、ANAの人員計画にも影響が出たためと推測している。


30才の新人CA

昨年のANA既卒採用では、応募年齢が30才まで緩和された。そして、20代後半の人たちが多く採用されている。中には、応募年齢ぎりぎりの人も採用された。つまり、「30才の新人CA」誕生である。従来、CAの世界では、新人として飛び始めるのは25才ぐらいまでがよいと考えられていた。ANAは発想を転換したようだ。

その20代後半の新人CAが、大量に現場に出て、飛び始めている。訓練を受けたからと言って、新人はすぐに先輩同様の仕事ができるわけではない。しばらくは、先輩に教えてもらいながらの乗務となる。先輩といっても、新卒入社組は、3年の乗務経験があっても、大卒で、まだ25才である。新米CAのほうが年上という現象が起きてくる。職場の年齢バランスが狂って、やりにくいとか、教えにくいという声がちらほら聞こえてきている。


JAL採用数増加

不採算路線の廃止や便数削減を行なっており、結婚などで辞める人たちの補充程度かと思われたが、採用数を増やしてきている。2005年120名、2006年150名、2007年200名となっている。

ANAの採用数が多いのは、路線や便数が増えているからだと推測している。ところが、現役CAやOGの生の声を聞くと、20代、30代CAの退職が多いことも背景にあるようだ。ANAに比べると、同じ世代のJAL CAの退職率は低いと言える。一方、JALは歴史がある分、定年を迎える客室乗務員も多い。特に、長い間、国際線サービスを担ってきた団塊世代の男性チーフパーサークラスが、毎年100名単位で退職している。また、女性乗務員の中にも、定年をむかえる人が出てきている。さらに、会社は、賃金の高い乗務員の退職を促進するため、早期退職制度も導入している。それに応募し引退する人たちもいる。さらに、旧JAS CAの一部を国際線に移行させるための訓練引当が必要となっているようだ。現場の人間を訓練に入れると、現場は人が足りなくなる。これも採用人数が増えている理由になっているもようだ。

 

JALは新卒採用

JALでは、1994年に契約制スチュワーデス時代になり、しばらく既卒採用をしていた。その後、長年、新卒採用としてきた。新卒採用のメリットは、学力レベルが一定である点だ。既卒採用を行なうと、年齢はまちまちで、語学力、学力レベルがバラバラとなる。ANAのように大量採用を行なう場合は、訓練施設の関係で、入社時期を分けなくてはならない。昨年のように850名も採用する場合、新卒のみだと、最後に訓練を受ける人たちは、卒業してから半年も先になってしまう。したがって、新卒訓練が終わる頃を見計らって既卒訓練を行なう。もしくは、新卒訓練の前に、既卒訓練を済ませておくような採用計画を立てる。JALは採用人数自体が多くないため、新卒採用だけで人員の手当を行なっている。2007年6月には、60名の既卒募集を行なった。これは、人員計画に修正があったもようで急遽募集したようである。既卒採用方針が取り入れられたと期待しないほうがよい。


応募者数減少

この数年、CA募集へエントリーしてくるのは6000〜7000名で、面接へ足を運ぶ応募者はさらに少なくなる。2007年は、JALホームページにある採用ページへのエントリー数は、4500名前後(推定)で、一次面接を受けた応募者は3500名前後(推定)だった。就職人気企業ランキングで、ANAに大きく水をあけられた分、応募者数も例年に比べ少なくなっているようだ。ANAを第1志望にする受験生が増えている。


JALグループ

JALグループは、すでに知られているとおり、JAL本体の路線のうち、採算がよくないものは、子会社であるJALウェイズ(JAZ)社とJALエクスプレス(JEX)社に移管している。国際線では、ハワイ線、グアム線、オセアニア線、デンパサール線、マニラ線は、JALウェイズ社が担当している。さらに、ベトナム線も移管する予定だ。ビジネス客が多いバンコク線は採算の観点ではなく、同社で乗務するタイ人CA約1000名が所属する基地があるためである。JEXへは、旧JAS社が持っていた国内路線を移管している。旧JAS社が使っていたMD機材は、JALエクスプレス社で使用している。また、JEXは、本社が大阪にあるため、大阪発の中国便も移管する予定である。したがって、これら2社も、採用人数が増えている。特に、JEXは採用を増やしている。JAZも人員が必要であるが、タイ人や乗務経験者、いわゆるOGスチュワーデスで補充している。そのため、新人CAの採用数も増えてはいるが、絶対数は多くない。JAAは、台湾線中心の航空会社であるため、路線の拡大はほとんどない。したがって、CA採用でも補充程度となっている。さらに、JAZと同じようにOGスチュワーデスの採用も行なっている。

MD機材・・・ボーイング社に吸収された旧マクダネルダグラス社の飛行機


独立系航空会社

スカイマーク(SKY)、エアドゥ北海道国際航空(ADO)、スカイネットアジア航空(SNA)などの独立系航空会社、ならびに、JAL、ANAグループの小規模航空会社での採用は、ほとんどが補充程度となっている。したがって、採用数は若干名から20名前後である。昨年は、北九州を拠点にしたスターフライアー(SFJ)社が、新規に運航を開始した。いずれの航空会社も、きびしい経営状況が続いているため、ADOとSNAはANAとの共同運送などで支援を受けている。SFJもANAと提携を結んでいる。SKY、ADO、SNAの3社が運航を開始した時点では、客室乗員部門は、JAL出身の人たちが手伝っていた。その後、ANAとの関係を強化したADOとSNAは、ANA出身者と入れ替わり、ANA方式となっているようだ。SKYは、引き続きJAL方式をとっている。SFJには旧JAS出身者が多いようである。


現役の転籍増加

ANAの既卒採用試験には、国内中堅航空会社やアジア系航空会社で飛んでいる現役CAたちが応募している。反対に、JALウェイズの新人CA採用や再雇用型契約制客室乗務員(OGスチュワーデス)の募集には、ANAの現役やOGたちも応募してくる。

以前から、外資系の日本人CAの間では、契約満了に伴って、次の航空会社に移籍することはよくあった。3社も4社も、会社を替わっている人もいる。また、国内系航空会社から外資系に移籍する人たちも多くいる。

ここにきて、CAの流動化はさらに進み、外資系で飛んでいた人が、日本に帰ってきてANAやJAZで飛ぶことも増えてきている。といっても、あまり長く他社で乗務していた人は、新人CA採用への応募は無理となるため、JAZのOGスチュワーデスへ応募する。OGスチュワーデスは、月2、3回の乗務のため、給料的には期待できない。そこで、家庭に入ったOGたちのアルバイトに向いている。結婚していない人たちは、副業をしながら飛んでいる。


外資系航空会社

外資航空会社の日本でのCA募集が、全体的に少なくなっている傾向にある。米国系ならびに欧州系で、その傾向が顕著となっている。米国では、経営状態がよくない航空会社が本国のCA自体を削減している中、外国人CAを採用しにくくなっている。また、外資系航空会社にとって、日本での採用はお金がかかると言える。そこで、採用コストを抑えるため、欧州で勉強していたり、働いていたりする日本人を採用するケースも出てきている。

さらに、日本人CA採用が少なくなっている理由は、別の背景が考えられる。それは、中国人や韓国人旅客の増加である。最近のパリには、日本人より、中国人観光客のほうが多くなっている。アジアでも中国人と韓国人観光客が増えている。パリのブランドショップでは、中国語が話せる店員を置き始めている。各航空会社も、中国人・韓国人観光客の取り込みに力を入れていると考えられる。また、日本人観光客は、ちょっとした英語なら理解できる人が増えている。以前は、英語がまったく通じない人たちが多かったため、日本人CAを搭乗させざるを得なかったが、その必要性が薄れてきているとも言える。

米国系

2006年は、日本人を対象にしたCA募集は、ノースウェスト航空(NW)と、ユナイテッド航空(UA)だけだった。しかも、UAの日本人CA採用では、所属基地がシンガポールもしくはバンコクとなっていた。他の米国系航空会社は、日本人CAを採用するとしても、米国内での募集となっている。そして、応募ができるのは米国での労働ビザを保有している者となっている。

アジア系・オセアニア系

シンガポール航空とアシアナ航空は、2006年に日本人CA募集を2回行なっている。大韓航空(KE)も、2006年9月の募集に引き続き、2007年4月にも再度募集を行なっている。それら以外では、香港ドラゴン航空(KA)、中華航空(CI)、バンコクエアウェイズ(PG)が採用を行った。採用回数から見ると、韓国の航空会社が元気だと言える。大手のキャセイ航空(CX)やタイ航空(TG)は採用がなかった。CX傘下の香港ドラゴン航空が日本人の採用を行なったが、CX自体での日本人CA募集は行なわれなかった。タイ航空は、長い間、日本人CA採用を行なっていない。同社には、JALウェイズで飛んでいたタイ人CAが多く移籍している。彼女たちは、日本語でサービスできるので、日本人CAをあらためて採用する必要性がないかもしれない。

オーストラリア・ニュージランドの航空会社へは、労働ビザを所有していない日本人は応募することができない。昨年は、カンタス航空(QF)は、ジェットスターという子会社をクアラルンプールに設立した。この会社が日本人CAを募集した。オーストラリアの国内法が適用されないため日本人の採用が可能なのだ。

欧州系・中近東系

2006年に、欧州系航空会社で、日本で募集を行なったのは、ヴァージンアトランティック航空(VS)とKLMだけである。2007年に入って、フィンエアー(AY)が派遣会社のアデコ社を通して募集をかけた。今回の募集は、アデコ社からの派遣という形になっている。前述のとおり、欧州系航空会社の日本における募集は減ってきている。必要であれば、欧州在住の日本人に募集をかけている。もしくは、他社現役たちが履歴書を送ってくるので、彼女たちを採用することもある。エールフランスのように、社内紹介で応募を受け付けているところもある。

一方、中近東系のエミレーツ航空、カタール航空は、あいかわらず元気である。日本人CA募集も、年に何回か行なわれている。これらの航空会社には、未経験者も採用されているが、他社で乗務している現役たちが転籍して行くことも多い。


大卒のみ採用

「シンガポールで働く外国人は大卒以上でなければならない」という規定があるため、シンガポール航空へ応募できるのは大卒もしくは卒業見込みの人となる。必然的に、ユナイテッド航空のシンガポール基地CAへの応募では、大学卒の学歴が求めれる。欧州系ではKLMオランダ航空が、別の理由で大卒以上しか応募できない。国内大手航空会社も、内定を取るのは8割以上が大卒となっている。将来、CA受験を考えている高校生には、チャンスを広げるためにも、大学進学を勧めている。

2007.05記

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キャビンアテンダント(CA)就職事情 2005年 

採用人数

2004年は、バブル崩壊後、久しぶりにキャビンアテンダント(スチュワーデス)採用が多い年だった。ところが、2005年は、国内景気の確実な回復が追い風となり、さらに多くの新人キャビンアテンダントが誕生した。その数は日系・外資系航空会社合わせて1500名(推計)近くとなった。一年間で、キャビンアテンダント採用試験が、各社合計で、延べ44回も実施されたのだ。その内訳は、国内系航空会社24回、外資系航空会社20回となっている。さらに、元スチュワーデスのみを募集するケースも12回あった。

ANA拡大基調

2005年のトピックスのひとつは、営業利益860億円、経常利益640億円になり、経営が拡大基調にあるANAの大量採用である。前年250名採用に対し、2005年は530名と倍増した。さらに、2006年は850名ものキャビンアテンダントを採用する予定なのだ。採用数が多くなれば、多くの若い人たちにチャンスを与えることになる。2006年文系新卒者の就職ランキングトップとなった。若い女性たちのANA人気はしばらく続きそうだ。当塾でも、ANAを第1志望とする会員が増えている。

さらに、人気の拍車をかけたのは、採用年齢の緩和である。従来のキャビンアテンダント採用では、新卒・既卒とも、年齢上限の目安は25才前後であった。ところが、2006年の既卒採用では、それを30才に引き上げたのだ(新卒者は従来どおり)。大量の人員を確保するには、応募可能者を増やす必要があったようだ。そのため、年齢のことで、応募をあきらめていた20代後半の人たちが、息を吹き返したのだ。ANAは、「20代後半の私たちにチャンスを与えてくれた会社」となった。20代後半の女性たちの中には、大学卒業時、採用試験がなく、泣く泣くあきらめた人たちがいる。さらに、従来は、短大・大卒のみしか応募ができなかったが、2006年の採用では、専門学校卒まで応募できるようになった。これで、20代すべての女性の目をANAに向けさせることになった。キャビンアテンダント採用も、営業戦略の一環として行なわれているような印象さえある。

2社統合途中のJAL

一方、JALは在籍邦人キャビンアテンダント約6000名のところに、旧JASとの経営統合で、JAS出身の客室乗務員をあらたに2000名抱えた。国際線中心のJALキャビンアテンダントと国内線専門だった旧JASキャビンアテンダントをどのように統合していくかが課題となっている。両社で重複していた国内路線の統廃合もあり、キャビンアテンダントの人員は足りているとみてよい。そのため、採用数は、退職に伴う補充程度の人数となっている。JALグループは、コスト削減が急務となっている。したがって、JAL本体が持っている路線を、国内線ではJALエクスプレスに、国際線ではJALウェイズに、さらに移譲していくようだ。昔からいるJAL国際線キャビンアテンダントたちは、ハワイ、オーストラリア、タイ、フィリピン、インドネシアなどが飛べなくなってしまったと言っている。これらの路線は、すべてJALウェイズのキャビンアテンダントたちが乗務している。一部のJALキャビンアテンダントは、JALウェイズに出向してこれら路線を飛んでいる。国内線では、さらに人件費を含めたコストが安いJALエクスプレスに路線を移譲していくようだ。キャビンアテンダント200名の現体制を1000名体制にすべく準備を進めている。したがって、JAL本体では、人件費が高いベテランCAに対して、早期退職制度を勧めたりして、人員削減努力をしているようだ。

ANAでは、3年以上前に、勤務条件の改定が行なわれた。以前、ロスアンジェルス便乗務では、ロスアンジェルスで2泊滞在することができた。それが、1泊になった。従来、宿泊便乗務では、一部タクシー利用が認められていたが、公共交通機関利用のみになったり、月間最大乗務時間が90時間以上に引き上げられたりした。日本のキャビンアテンダントの世界では、月間80時間以上の乗務は、体力的にかなりハードというのが定説となっていた。当時、経営的にかなりきびしいところまで追い詰められていたANAは、全社一丸となって、それを乗り越えることを最優先したようだ。そして、息を吹き返したのが現在のANAである。

一方、JAL側は、JASとの経営統合などがあり、経営改革が遅れている。スチュワーデス部門でも、今年後半には、勤務条件がANA並みになるため、体力に自信がない人たちや、仕事と家庭の両立を図ってきた人たちは、乗務を続けるかどうか決断を迫られている。

応募倍率

応募倍率は、採用段階のどの時点で捉えるかによって違ってくる。最近は、インターネットによるエントリーが主流になっている。エントリーした人数と、採用面接に来る人数は違ってくる。エントリーしたものの、前日や当日になって、気後れしてしまい、面接に参加しなかったという声をよく聞く。今年(2006年)の新卒採用では、ANAへは9000〜10000名、JALへは6000〜7000名のエントリーがあったようだ。実際に面接に参加するのは、これらの数字から1000名くらい少なくなる。ANAへの応募者が多いのは、募集人数が多いこと、ANA人気が高まっていることが挙げられるが、実情は、今年の採用では、専門学校生が応募できるようになり、その分が増えたと見るべきである。ただし、応募倍率については、面接官経験がある者からすると、何の意味ももたない。なぜなら、キャビンアテンダントのイメージとはかけ離れていたり、語学や教養などの準備が十分でない人たちの応募も多いからである。

ANA採用拡大の影響

ANAの積極的な採用は、航空他社にも影響を及ぼすことになる。ANAは新卒のみならず、既卒者の採用も行なっている。ANAが求めている人材であれば、すでに他社で乗務しているキャビンアテンダントをも採用するようになった。そのため、国内線専門の中堅航空会社や外資系航空会社から、多くの現役たちが応募している。2006年はじめの既卒募集の際、キャビンアテンダント総数250名前後のある中堅航空会社では、その1割近くが、ANAに移籍してしまった。そのため、新たに、キャビンアテンダント採用をせざるを得なくなっている。ANAが採用募集を始めると、グランドホステス(地上スタッフ)を抱える会社も戦々恐々となる。グランドホステスになっている若い女性たちも、キャビンアテンダント予備軍であるため、やはり、欠員が発生してしまう。

JAL、ANAでは、入社すると、当初は、羽田基地勤務になる。入社した新人スチュワーデスは、訓練が羽田で行なわれることもあり、地方出身者は大森、蒲田など京浜急行沿線に住居を構えることが多い。さらに、エアードゥやスカイマークのスチュワーデスも羽田基地所属の人たちもいる。大量のスチュワーデスが京浜急行沿線に住居を求めた結果、マンション・アパートの需給が逼迫してきていて、給料に見合った家賃の部屋を探すのが難しくなっている。

採用方針の変化

従来、JAL、ANAのような大手航空会社は、他社で乗務していたキャビンアテンダントは、他社の色で染まってしまっていると考え、採用を控えるようなところがあった。ANAの例に見るように、最近は、柔軟な発想に切り替えてきている。JALウェイズ社なども、国内他社からの移籍組が在籍している。また、OGスチュワーデスを活用している同社では、元ANA、元外資系航空会社など、出身航空会社にこだわらずに採用している。10年前には、JAL系の航空会社がANA出身者を採用することはなかった。ANAキャビンアテンダントの職場で、JALウェイズへの移籍が話題に上ることもある。

6年契約制

2006年のANA客室乗務員採用説明会では、「6年契約制キャビンアテンダント」についての説明があった。6年間だけ乗務をするキャビンアテンダントである。これで、従来からある、契約期間3年を終わると正社員になるコースと、契約キャビンアテンダントとして6年間乗務するコースと、2つの雇用形態となる。正社員コースでは、契約社員の間は、1年毎の契約更新を2回行ない、4年目から正社員となる。6年契約コースでは、1回の契約期間が3年となる。そして、更新は1回のみとなり、6年後には雇い止めになる。なお、ANAでは、契約スチュワーデスのことを、「スカイサービスアテンダント」の呼称を使っている。

6年契約制は、ANA本体で導入する前に、ANAグループの国内専門航空会社エアーニッポン(ANK)で、その試みが行なわれている。ANKでは、2004年6月の募集要領から、6年契約についての記載がされている。すなわち、最初の契約期間3年の間に、先任資格を保持した者のみ契約更新が行なわれることになった。さらに、長期雇用へは、会社が必要性を認めた者のみしか移行できなくなった。したがって、基幹要員として後進の育成や管理を行なう人員のみが長期社員として残ることになる。

ANAの新雇用制度では、新卒者は無期限雇用、既卒者が有期限雇用になるのか、別の選考方法を用いるのか、また、6年契約キャビンアテンダントは国際線を乗務できるのかなど、現時点では、詳細は不明である。

外資航空会社

外資系航空会社も、景気低迷の影響を受けきびしい経営を強いられてきた。しかし、昨年のキャビンアテンダント採用回数を見ても分かるように、人員確保の動きが出てきている。中近東系や一部アジア系航空会社が元気である。反面、米国系、ヨーロッパ系航空会社は、まだ力強さが出てきていない。

米国系

ニューヨークテロ事件後、大手航空会社はきびしい経営を強いられてきた。企業倒産を免れるべく必死であった。そのため、人員削減も行なわれた。多くのキャビンアテンダントがレイオフされてきた。日本路線では、日本人CAを搭乗させたいところであるが、本国人CAをレイオフしている状況で、日本人CAを乗務させにくい。しかし、日本便では、日本人旅客のために日本語が通じるようにしておきたい。苦肉の策として、アメリカで労働許可を持っている日本人や日系人の採用を行なってきた。また、すでに働いている日本人CAたちは、米国−日本間のフライトでは、客室乗務員としての肩書きで乗務させにくいため、ノースウェスト航空のように、機内通訳として乗務させている。日本以遠、たとえば、日本−香港、シンガポール間のように、本国労働組合の影響がないところでは、客室乗務員の肩書きで乗務させている。また、ユナイテッド航空のように、生活費が高い日本に基地を置くことを避け、シンガポール基地で日本人CAを採用するところもある。

アジア系・オセアニア系

アジア系では、シンガポール航空人気に変わりがない。シンガポール航空をめざす志願者も多い。アシアナ航空、エバー航空のような韓国、台湾の第2の航空会社が路線を拡大しつつある。一方、大津波の影響で旅客減に見舞われたタイ航空や、経営改革が遅れがちなマレーシア航空は、きびしい経営を強いられている。そのため、日本人CAの採用募集が出てこない。ここにきて、中国系の航空会社、中国国際航空、中国南方航空、中国東方航空が日本人CAを採用している。鳥インフルエンザやSARSの影響をまともに受けたキャセイ航空も、中国本土路線を増やしたりして元気が出てきている。

オセアニア地区では、どの航空会社も経営がきびしい。そのため、人件費を含めコストを抑えた子会社づくりをしている。オーストラリアの航空会社は、アメリカと同様に、本国人CAの雇用を守るため、日本での採用を中止している。オーストラリアでの労働許可を持っている場合のみ応募が可能である。

ヨーロッパ系

ほとんどの航空会社が、欠員補充のための採用となっている。したがって募集は年1回あるかどうかである。日本人を正社員として採用しているドイツ航空やエールフランスでは雇用が安定しているため、欠員補充もあまりない。アリタリア航空は経営破たんに近いため、日本人CAを採用する余裕がないようだ。英国のヴァージンアトランティック航空は、ときどき日本人CAの採用を行なっている。KLMは、雇用契約期間が終わると、雇用関係を解消し、新たな人員を採用するシステムをとっている。EU統合の結果、エアーフランスとKLMの統合に見られるように、各国がそれぞれナショナルフラッグキャリアーを持つ必要性が薄れてきている。

中近東系

一番元気なのが、中近東系の航空会社である。エミレーツ航空や2005年から日本乗り入れを開始したカタール航空は、旅客増に伴い、路線拡大を図っている。また、これら2社では、日本人CAも、日本路線のみならず、ヨーロッパや他のアジア諸国、アフリカへも飛んでいく。一般的に、外資系航空会社で働く日本人CAには、昇格のチャンスはほとんどないと言ってよい。しかし、エミレーツ、カタールの2社では、国籍に関係なく、昇進のチャンスも与えている。ただし、イスラム教の国であること、砂漠の国であることなどから、3年も住めば十分となる。トルコ航空は、日本の人材派遣会社に、客室乗務員の派遣を委託している。現時点では、乗務経験者のみの採用となっている。

外資航空会社と学歴

多くの外資航空会社は、日本人CAの基地を本国においている。外資系航空会社に入社すると、外国での1人暮らしが待っている。そのため、異文化社会で生活できることが採用の条件となる。航空会社によっては、応募時に、外国での生活体験の有無を聞くこともある。また、本国人CAたちに交じって仕事をすることも容易ではない。契約思想が強い外国社会では、自分のミスを認めなかったり、責任を転嫁されたりする。

アジア諸国では、本国人CAたちは、良家の子女だったり、エリート大学出身だったりする航空会社もある。本国人CAとのバランスを勘案して採用することもある。

ヨーロッパ系航空会社では、自立した人、自分の行動に責任がとれる人かどうか観察している。したがって、他社での乗務経験があったり、社会経験があったりするような人を好むところがある。採用基準が「高卒以上」となっていても、高校を出たばかりの人を採用することはない。いきおい、新卒者の場合は、年齢的に大人と見られる大卒の人が多くなる。

数年前より、法律で、シンガポールで働く外国人は、大学を出ていなければならないことになった。シンガポール航空は、日本人CAの基地がシンガポールにあるため、採用基準を大卒以上としている。ヨーロッパでは、別の理由で、KLMが大卒以上の採用としている。ユナイテッド航空が、久しぶりに日本人CAを募集したが、所属基地がシンガポールになるため、大卒以上の者しか受験できなくなった。  2006.07記

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キャビンアテンダント(CA) 就職事情 2004年 

2004年は、キャビンアテンダントへの就職戦線が、例年になく盛り上がった年となった。国内大手、中堅、外資系、多くの航空会社が客室乗務員を増やしているからだ。キャビンアテンダント募集を行なった航空会社は、昨年1年で、国内13社、外資系13社と合計26社となった。そして、採用試験が、各社合わせて37回もあったのだ。その中には、2回募集を行っている会社が9社もある。航空会社の経営は、まだまだ苦しいところがあるものの、現場では、人が足りない状況になっている。そのため、客室乗務員をめざす新卒応募の大学・短大生や、既卒者で、仕事を続けながら再挑戦を考えている若い女性たちにとって、航空会社への就職活動で、本当に忙しい1年だった。この航空会社がダメなら、次の航空会社という具合なのだ。各社の採用人数を集計してみると、昨年は、1000人近くの人たちが、客室乗務員になっている。正確には、内定をとっているか、すでに訓練を終えて乗務している。

JALやANAの新卒募集では、4000〜5000人の応募者が集まる。2003年末に既卒募集を行なったJALジャパン(旧JAS)には、7000人からの応募があったようだ。中堅航空会社へも、2000〜3000人が応募してくる。最近は、募集広告が各社ホームページに掲載される。応募者は、各社ホームページの採用案内ページにアクセスし、エントリーするのである。そして、募集や採用などについて、インターネットの世界で情報交換を行っている。1日に何千ものアクセスがある、キャビンアテンダント志願者のためのホームページも存在する。そこで、どこの航空会社が募集をしているか、どのような採用試験が行なわれているか、お互いの体験や情報を持ち寄り交換している。その代表が、「Crew Net」というWebサイトである。

2002年〜2003年にかけて、航空業界は、青息吐息の状態だった。2001年のニューヨークテロ事件、それに続くSARS、鳥インフルエンザ問題の影響で、国際線の機内はガラガラ状態が続いていた。中国線などでは、400席前後のジャンボ機の機内に、旅客が数十人しかいないこともしばしばあった。そこに客室乗務員が15、6名乗務していた。2、3名の乗客に対し1名の割合で乗務員がいるなどということも珍しくなかった。航空会社は、キャビンアテンダントを採用するところではない。むしろ、減量経営しなくてはならい。ある大手では、それまであった留学休職枠を拡大したり、1ヶ月の長期休暇枠を増やしたりして人員調整を図った。別の大手では、国際線乗務員が余ってしまったため、国際線乗務を希望している新人たちが、いつまでたっても国際線部門へ異動できない状態が続いた。一連の事件は、90年代終わりのITバブルで、株式市場が沸き、景気好転を期待した航空会社が、路線や便数拡大を図ろうとしていた矢先に起きたのだ。ANAでは、いままでになく大勢のキャビンアテンダントを採用していた。さらに次年度も大量採用を行なう予定でいた。JALでも、ニューヨークテロがあった年には、4月と6月に募集を行ない増員してしまっていた。JALは、その後も、補充程度の採用を続けたが、ANAは、2年間、採用を凍結してしまった。そのANAが、昨年の夏に、250名もの客室乗務員を採用した。

この10年で、大手航空会社系や独立系の航空会社が次々と設立されている。1980年代までは、航空会社といえば、JAL、ANA、JASの大手3社といくつかの関連航空会社だった。そして、キャビンアテンダントになる人たちも、これらの航空会社に就職した。現在は、国内系航空会社だけでも、20社前後が運航している。昨年は、その内の13社が採用を行なった。

最近では、便名が、「日本航空」とか「全日空」となっていても、いざ搭乗してみると、機体に子会社のマークが入っていたり、キャビンアテンダントたちの制服が違っていたりする。日本航空の便名なのに、機体と乗務員は、日本トランスオーシャン航空やJALエクスプレスというふうになる。実は、日本航空の国内線は、便名は「日本航空」となっているが、JALインターナショナル、JALジャパン、JALエクスプレス、日本トランスオーシャンが運航を担当している。JALジャパンは、JAL/JAS統合前は、JASだった。加えて、旧JAS系の日本エアーコミューターや北海道エアーコミューターも、JALグループの一員となった。同じことがANAグループでも起きている。ANA本体以外では、関連会社のエアーニッポンや、ANA傘下に入ったエアードゥ(北海道国際航空) も、「全日空便」として運航している。今年に入り、宮崎に本社があるスカイネットアジア航空もANAグループ入りしている。

一方、国際線に目を向けると、日本航空や全日空のホノルル便やグアム・サイパン便のほとんどは、子会社であるJALウェイズやANA系のエアージャパンが、運航を担っている。そして、JALグループでは、運航コストが低いJALウェイズに、路線の移譲を推し進めている。ホノルル線、グアム・サイパン線、バンコック線に加え、2004年10月からは、一部のオセアニア便とバンコック便全便が、JALウェイズでの運航となっている。ANAグループでも、ホノルルやグアム空港で見かけるのは、エアージャパンの制服姿のキャビンアテンダントたちなのだ。

日本の航空業界でも、キャビンアテンダント採用に対する考え方が、この10数年でずいぶん変化してきている。いわゆる「採用ソースの多様化」と呼ばれるものだ。外国人CAの採用、日本人CAの契約制化、OGスチュワーデスの投入などがある。

多様化の始まりは、外国人CAの採用だった。バブル経済や円高の結果、邦人CAの人件費が、外国のCAに比べ、一番高くなってしまった。一般企業と同様、コスト競争力が弱まり、人件費を下げる必要に迫られていた。そのため、日本航空では、従来から在籍していた香港中国人CAたちに加え、1988年に、イギリス人、ドイツ人、シンガポール人、ブラジル人などの外国人CAを120人ほど採用した。当初の香港人CAは、太平洋線に多く搭乗してきた中国語しか話せない中国人旅客のための、通訳要員として役割を果たすために搭乗していた。1988年からは、彼女たちも、サービス要員として戦力になっている。一般企業では、コスト削減のために、人件費の安い海外に生産拠点を移してきた。航空業界では、それを機内で行なった。これらの外国人CAに加え、現在では、上海基地中国人CAや、JALウェイズのタイ人CA、そして、アジア航空の台湾基地中国人CAなど、JALグループには、総勢1800人前後(推定)の外国人CAがいる。ANAでも、2001年からロンドン基地所属のヨーロッパ系CAを採用している。そして、ロンドン基地でキャビンアテンダントを管理しているのが、JALロンドン基地第1期のキャビンアテンダントなのだ。

1990年代に入ると、契約スチュワーデス制度の導入が行なわれた。当初3年間は、雇用関係を「契約制」とし、その後、正規雇用に移行するというものだ。3年間は、正社員スチュワーデスとは、別の賃金体系、勤務条件が適用される。これと併せて、正社員スチュワーデスの方も、職種制度が変更され、賃金体系も変わった。いずれも、人件費コストの削減を前提においている。そのため、長い間、慣れ親しんだ、「スチュワーデス」の名称も、「フライトアテンダント」「キャビンアテンダント」に代わった。他社も、契約制スチュワーデスの導入で追随していった。契約制スチュワーデス導入について、当時の亀井運輸大臣から物入りがついたのは、ニュースで報道されている。契約制スチュワーデスは、国内各社のみならず、現在では、日本人キャビンアテンダントを採用している外資系航空会社のほとんどが導入している。正社員としてスチュワーデスを採用しているのは、ルフトハンザ航空(ドイツ)やドラゴン航空(香港)くらいになっている。さらに、外資系では、物価の高い日本を避けて、日本人CAの基地を本国に移してしまう航空会社が増えた。そして、本国の物価水準に合わせた給料が支払われている。

次に、乗務経験があるOGスチュワーデスの活用策が出てきた。子育てが終わった30代後半から40代の元スチュワーデスたちを職場に呼び戻している。家庭があるので、フルタイムで働くのはむずかしいが、月に2、3回の乗務なら可能という人たちが応募してくる。彼女たちが現役で飛んでいた頃に比べ、サービス内容や機材が違っている。しかし、キャビンアテンダントの仕事の大筋は、今も昔も、同じである。彼女たちは、乗務経験があるので、少ない訓練費用で、現場に出すことができる。そして、子育てや主婦業をこなし、人生経験を積んできているので、気持ちに余裕あるサービスを提供できる。

このように、国際線の機内は、新人CAもいれば、外国人CAやOGスチュワーデスもいる。他社や外資系とのコスト競争力に打ち勝つための施策なのだ。

景気の回復とともに、航空業界にも、薄日が射してきている。現役スチュワーデスたちに聞くと、満席便がずいぶん増えてきているようだ。2004年は、政府が「ジャパンビジットキャンペーン」を推し進めていた。2005年2月には、中部国際空港も開港した。TVドラマ「冬のソナタ」での韓国ブーム、中国の経済成長による渡航増加も追い風になっている。キャビンアテンダントの職場では、人手が足りない状態になってきている。

2004年は、約1000人の若い女性たちがキャビンアテンダントになっていると書いた。わずかであるが、男性客室乗務員も採用された。バブル期までは、同じ人数が採用されていたが、そのほとんどは、JAL、ANA、JASで採用された。そして、JALやANAに採用された人たちは、将来は、国際線乗務が約束されていた。2000年以降、将来、国際線乗務ができるJALインターナショナルやANAでの採用がめっきり減ってしまったのだ。JALインターナショナルは、例年、120名前後の採用となり、ANAは、2002年、2003年の2年間、採用を凍結し、2004年になり、3年ぶりに250名のキャビンアテンダントを採用した。1000人前後の人たちがキャビンアテンダントになったと書いたが、JAL、ANA本体で採用されたのは370名前後となっている。残りの650名前後は、大手航空会社グループ系列の航空会社や独立系の航空会社、そして、外資系航空会社に採用されている。

2004年には、JALグループでは、グループ各社合わせると、350名(推定)前後のキャビンアテンダントを採用している。バブル期には、いわゆるJAL本体で、毎年、400名前後が採用されていた。必要総数は、一昔前も今も、あまり変わらない。多くの応募者は、日本の航空会社で、国際線を飛びたいというのが本音である。ところが、その門は、狭くなってしまっている。加えて、2004年の実績では、JALインターナショナルもANAも、新卒のみの募集となっている。この2社への応募は、一度しかチャンスがない。このような状況で、応募する側も、発想の転換を迫られている。キャビンアテンダントへの就職は、JAL、ANA本体だけにこだわらずに、グループ会社も視野に入れた就職活動が必要になっている。 2005年にも、前年に引き続き、活発な採用状況にある。また、エアーニッポン(ANK)の子会社エアーネクストや、独立系で北九州を拠点にしたスターフライヤー航空の2社が設立され、客室乗務員募集を行なっている。

(ANAは、その後、路線拡大などもあり追加採用を行なった。2005年2月に、前年の新卒250名に加え、既卒募集で330名を採用した) 

2005.06記

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お父様からの質問

娘は現在校2です。4月からは3年生で、ぼちぼち進路を決めなくては鳴りません。目指す職業はもちろん客室乗務員で、大学は英文科を考えております。しかし、身長が152cmしかなく、このハンディに打ち勝つためには、ライバルに差をつけなくてはなりません。
 
そこで大学の学科選びですが、単に英文科で英語だけを勉強するよりも、コミュニケーション学科において英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、ロシア語を学び、英語以外もしゃべれるようにした方がいいように思います。いかがでしょうか?

名古屋在住

スチュワーデス塾より


身長は、国内系航空会社で最低158cm、外資系航空会社では160cmが必要となります。機内業務を遂行する上で、どうしても、これだけの身長が必要なのです。身長については、健康診断時に厳しく測定しています。外資などでは、一次面接で、面接を受ける前に、身長を測り、必要な身長に達していない人は、その場で受験を断れることもあります。

高校2年生でしたら、大学4年時の就職活動時期まで、あと4年ありますので、身長は伸びると思いますが、伸ばす努力をしておくとよいでしょう。

語学については、とにかく英語をしっかりできるようにしておくとよいと思います。ルフトハンザドイツ航空とかアシアナ航空に入りたいので、英語に加えて、ドイツ語や韓国語を勉強しておきたいというのでしたら、それはそれでよいことです。特定の航空会社が決まっていない場合は、英語をおさえておく方が、つぶしがききます。外資系の航空会社が日本人を採用する場合、訓練はすべて英語で行なわれます。本国人とのコミュニケーションも英語となります。その国の言葉は仕事をしているうちに覚えてしまいます。

当塾では、将来の職業選択を、スチュワーデス一本にすることはすすめていません。かならずスチュワーデス以外の職業も選択肢に加えるよう指導しています。過去の例でも、経営状況で、採用を中止したりすることがあるからです。2004年〜2006年にかけてANAは、ひさしぶりに大量採用を行なっています。しかし、2002年、2003年は採用がありませんでした。JALインターナショナルは、路線を子会社に移管していることもあり、ここ数年、採用人数が少なくなってきています。

大手航空会社だけにこだわると、希望どおりにいかないことがあります。大手グループ関連航空会社、独立系航空会社、また、外資系航空会社も視野に入れて準儀しておくとよいでしょう。

ただし、低コスト化を目的に作られた大手グループの子会社や新興航空会社では、かなり人件費抑制を図っています。自宅通勤の場合はよいですが、マンションなどで1人暮らしの場合は、新人のうちは、生活がぎりぎりになります。

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