1800年代の後半、リッツホテル創始者であるセザール・リッツ(Cesar
Ritz 1850〜1918)は、宿泊中心の「Inn」から「Hotel」へと宿泊施設を高級化させました。建物を貴族の館風にし、宿泊客を徹底的にもてなすことにより、サービスの有料化を確立しました。
1760年に、イギリスで産業革命が起こり、生産性が飛躍的に向上し、貴族階級の他に、新興財閥が新たな階級として現れました。また、1789年には、フランス革命が起こり、ベルサイユ宮殿を中心に栄華を誇った王政が排除されました。その結果、上流階級の社交の場であった宮殿が使えなくなってしまいました。リッツは、ホテルをその代りの場所として、上流階級の人々に提供したのです。また、宮廷料理人たちも、宮廷での仕事がなくなり、街に出ました。(情緒的サービス)
1900年代前半になると、アメリカでも、ホテル業が発展しました。ホテルが、「豪華なもの」「高級なもの」であることに加え、館内にShopやアスレチックジムなどの施設がつくられるようになり、宿泊客がホテルの中でいろいろ楽しめるようになりました。このように、「便利な宿泊施設」としてのホテルを確立したのが、E・M・スタットラー(Ellsworth
Milton Statler1863〜1928)です。(機能的サービス)

(参考)
作家のジェフリー・アーチャーは、その著書「ケインとアベル」や「ロスノフスキ家の娘」で、アメリカでヒルトンホテルやスタットラーホテルが開業した当時を描いていますので、興味ある方は読んでみてください。
|