TVドラマ「アテンションプリーズ」

皆さんも知ってのとおり、今回のTVドラマ「アテンションプリーズ」は、昭和45年(1970年) 頃、日本が経済成長めざましい時代に放映された「アテンションプリーズ」の現代版です。1960年代までは、飛行機は限られた人の乗り物でした。1970年代になると、ジャンボジェット機が導入されるなど、航空機による大量輸送時代の幕開けが始まりました。多くの人々に海外旅行に行ってもらうために、TV局と航空会社が協力して製作したのが、最初のシリーズです。

日本は、1990年代のバブル崩壊に続き、景気が長いこと低迷していましたが、やっと景気がよくなってきました。最初の「アテンションプリーズ」が放映された頃も、景気はとてもよい時期でした。今回も、また、景気がよい時期での放映となっています。財布のヒモがゆるみはじめた消費者を、航空機利用へ呼ぶ込むための戦略が見え隠れしています。

最初のシリーズは、もうひとつの役割を果たしました。それは、ジャンボジェット機が投入されて、航空会社は、大量の客室乗務員を必要としていました。JALだけでも年間1000人近くのスチュワーデスを採用する必要がありました。スチュワーデスは別世界の人たちと考えていた若い女性たちに、スチュワーデスの世界を知ってもらう目的もあったのです。

昨年、やはりANA客室乗務員を扱った、TVドラマ「グットラック」が放映され話題にのぼりました。そのあと、ANAは大量の客室乗務員を採用しています。そして、2006年に行われた新卒者対象の「人気企業ランキング」で、就職したい会社のトップになりました。「グッドラック」は、世間の目を同社に向けたり、優秀な人材確保したりするのに大きな役割を果たしています。

もうひとつ、最初の「アテンションプリーズ」「スチュワーデス物語」など「JALスチュワーデスもの」は、TBS系が行なっていました。現在放映されている「アテンションプリーズ」はフジTVでの放映となっています。そして、「グッドラック」はTBSでの放映でした。航空会社とTV局との関係が変化しているかもしれません。



少子化と平均寿命

日本人の寿命は、年々伸びてきています。平成16年(2004年)には、平均寿命が男79才、女85才を越えました。一方、女性が子供を産む数は年々減少しています。厚生労働省の調査によると、15〜49才までの女性が産んだ子供数の平均は1.29人となっています。これを、「合計特殊出生率」と呼びます。日本は、さらに、高齢化、少子化の社会に向っています。そして、少子化を防ぐために、政府は、女性が子供を産み、育てやすい環境づくりにいそしんでいます。

魚のイワシやさんまは、大量の卵を産みます。なぜなら、他の魚や動物に襲われてしまうからです。人間にも食べられてしまいます。動物の世界では、種の保存が自然のうちに行なわれています。イワシやさんまは、他の魚に食べられたり、人間に捕獲されても、種が絶えることないよう、大量に卵を産んでいます。魚にかぎらず、動物の世界では、平均寿命は、人間に比べると、短いのが普通です。15年前後しか生きられない犬は、一回の出産で、平均5,6匹を産みます。

平均寿命が短かった頃は、どこの家でも、多くの子供がいました。衛生状態が悪かったこともあり、子供の死亡率が高かったため、子供が一人二人欠けてもよいように、何人もの子供を産んでいました。そして、大人たちの平均寿命も、それほど高くはありませんでした。厚生労働省の統計では、昭和22年の平均寿命は、男50才、女54才でした。大人たちも、長く生きられないことを知っていました。

これらの観点から見ると、平均寿命と出産率は多いに関係がありそうです。平均寿命の伸びとともに、出産率は低下してきています。そして、今や、政府や産業界は、労働力不足を心配しています。一方では、「たばこは健康によくない」とか「正しい食生活をしろ」とか、平均寿命を伸ばす政策をとっています。そして、女性が子供を産みたがらないのは、育児の環境が整っていないからと結論づけています。女性の皆さんは、育児をしやすい環境になったら、もっと子供を産みますか。



Galleyの使い方

ボーイング社製航空機のGalleyは、日本のジャムコ社製であることはあまり知られていません。世界の航空機の30%は、ジャムコ社製のGalleyを使用しています。トイレに至っては50%が同社製なのです。航空会社の要望にそって、ジャムコでは、その航空会社に合ったGalleyを製作しています。また、その要望はさまざまです。

日本の大手航空会社では、早くから、C/Aの女性化を進めてきました。したがって、日本人スチュワーデスが扱えるGalley仕様が求められました。Galleyカウンターの高さ、上部収納スペースへの出し入れ、Mealカートのサイズや重さなど、さまざまに工夫されています。一方、外資系航空会社では、男性C/AがGalley Dutyを行っていることが多いようです。それらの航空会社では、Galleyは、男性の発想で作られています。Galley内の仕事は、男性に任せるような仕様になっています。

国際線機材では、対面式Galleyが多く見られます。この対面Galleyは、Wet GalleyとDry Galleyから成り立っています。Hot Water MakerやCoffee Makerが備わっている側が、Wet Galleyです。そして、もう一方が、Dry Galleyとなります。Wet Galleyカウンターでは、飲物を調整したり、Hot Beverageを用意したりします。Dry Galleyカウンターには、濡れては困るようなDry Itemを置いたり、書類を置いたり、書きものしたりします。そのため、Dry Galleyは、常に、拭いてDryな状態にしておきます。ところが、Dry Galleyに、開栓された飲物などLiquor Itemが置かれっぱなしになっているのを見かけます。反対に、Liquid Containerの下に、機内販売端末機が置きっぱなしになっていたり、入国書類が置いてあったりします。Mealサービス中も、CabinでBeverageサービスを行って、サプライに帰ってきたときも、SugarやCreamが乗っているTrayがLiquid Containerの下に置きっぱなしになっています。このような時のGalley内は、たいてい混乱して、スムースなGalley Workができていません。



スチュワーデス学の本

スチュワーデス本は、たくさん出版されています。ところが、客室乗務員のことについて、
体系的にまとめられている本はありませんでした。下記の本は、航空旅行客のために書
かれた本ですが、その内容は「スチュワーデス学」と呼んでもよいものです。第1号スチュワーデス
が誕生した秘話にはじまり、客室乗務員、機内サービス、制服、航空旅行など、その流れ
や逸話について書かれています。第1号スチュワーデスは、ユナイテッド航空の前身BAT社で8名が採用されました。UA社では、彼女たちを「オリジナルエイト」と呼んでいるそうです。現役の皆さんにとっては、旅客との会話や講演活動などで、大いに役立つ本です。ぜひ、読んでみてください。成田空港4階レストラン街にある書店ですぐに見つかります。

読んで愉しい「旅客機の旅」 中村浩美著 光文社新書 ISBN 4-334-03209-5

 〈最初のスチュワーデス用マニュアル〉
(1) 勤務中は常に、充分に訓練された奉仕者としての礼儀と慎みを保つこと。常
  に笑みを絶やさず、しかし、乗客に親密すぎる態度はとらないように。
(2) 途中の降機地では、必ずチケットにパンチを入れること。すべての乗客の手荷物に
  Baggage Tagを付け、搭乗時にチェックすること。
(3) 乗客用の食事(フライドチキン、リンゴ、ロールパン、ケーキ)、熱いコーヒー入りの魔法瓶を積み
  込むことを忘れないように。
(4) 制服着用時の機長、副操縦士には、常に礼儀を尽くすこと。搭乗、降機の際
  には敬礼すること。コックピット・クルーの私物を確認し、迅速に機内に搭載すること。
  (当初パイロットたちは、空の職場に女性が加わることを歓迎していなかった。パイ
  ロットの奥さんたちはもっと歓迎していなかった。筆者注)
(5) キャビンの壁に設置された時計のねじを巻き、高度計をセットすること。窓枠のホコリ
  を払い、ランプシェードをきちんとする。フライトの前に、籐椅子のシートを床に留めてい
  るボルトを確認すること。(制服のケープには、大きなポケットがあって、ここに彼女
  たちはレンチ、ドライバーを入れていた。筆者注)
(6) プロペラ回転中は、その回転半径に誰も入り込まないように注意すること。
(7) 離陸後、キャビン内に入り込んでいるハエを取ること。(ハエ叩きは必需品だった)
(8) 火のついた吸いさし煙草やごみを、窓の外に捨てないよう、乗客に注意を払う
  こと。(当時の旅客機は、窓が開いたので、これは重要な仕事。また、乗客が
  化粧室と使うとき、間違って乗降ドアを明けないように監視するのも重要なこ
  とだった。筆者注)

― 途中省略 ―

(9) 旅客機が予定外の着陸をする場合に備えて、鉄道の時刻表を常に持参するこ
  と。最寄の駅まで乗客を送って行くことが、期待される。
(10)眠っている乗客を起こすときには、びっくりさせることがないように、その
  肩にそっと触れること。もし効き目がない場合には、乗客の肘を強くつまん
  でみること。

これら以外にも、乗客、機長、副操縦士と、食事やデートをするのはご法度でした。
看護婦だった彼女たちは、病院勤務のときも、同じような規定があったので、気に
はならなかった。



トイレが近い

ジャンボジェット機のような大型機材が投入されて30数年が経ちます。この30年間で、大きく変わったことの一つは、旅客年齢層の変化です。それ以前は、国内線でも、国際線でも、飛行機を利用するのは、一部の限られた人たちでした。そのため、年齢層も30,40,50代が中心でした。時代が変わり、現在では、あらゆる年齢層の旅客がいます。そして、これからますます増えていくのが高齢者の方です。航空会社側も、少子化が進んでいる中で、経済的にも余裕のある高齢者の利用に期待することになります。

日本経済の高度成長期には、ご主人の海外転勤で、その家族が搭乗してきました。赤ちゃんや子供連れで海外に行かざるを得ないご家族を、サポートするためのサービスに力を入れてきました。客室乗務員も、赤ちゃんのミルクづくりに始まり、お子さんたちが飽きないよう、エンターテイメントキットを活用したりしてきました。訓練でも教えられました。最近では、赤ちゃん連れの観光旅客が増えていますが、今までに培ってきた経験を活かしサービスにあたっています。子供がいる乗務員は、私生活での経験も活かしています。

これからは、子供の扱いに加えて、高齢者への接し方についての勉強が必要になってきます。たとえば、トイレの問題です。筆者も、若い頃、両親を連れてハワイに行ったことがあります。ところが、旅行中、一番大変だったのはトイレ探しでした。当時、両親はまだ60代前半でした。そして、トイレに行きたいと言われると、「またかよ!」とつい口に出していました。晩年、両親は、トイレが近いからと旅行に行きたがらなくなりました。歳がいった方たちは、いままで一生懸命働いてきて、そのご褒美に旅行に出てきています。ところが、ゆっくり旅行でも、という時には、今度は、身体のどこかに不具合が出てきています。

トイレ近くの座席にして欲しいという高齢者の方は多いのです。ところが、旅行社のパックツアーのため、トイレから離れたところにアサインされることもしばしばです。トイレの近くに空いている席があれば、そちらに移動したいと思っているかもしれません。トイレ待ちしているとき、ガマンできなくなっていることもあります。客室乗務員は、子供がトイレ待ちしているとき、優先的にトイレを使わせることがあります。時には、同じような配慮が必要になります。「ガマンできますか」とそっと聞いてあげるとよいかもしれません。

歳をとると、一般的には遠慮深くなります。中には、こちらから伺う前に、欲しいものをリクエストしてくる方もいます。しかし、飲物が欲しくても、ガマンしている方もいます。そのようなお年寄りへの気配り、目配りも忘れないようにするとよいでしょう。

    エンターテイメントキット ・・・ トランプや子供用のプラモデルやお人形などが入っているキット



中間日本語論

次の日本語を英語に訳してみてください。
 「すべすべした肌」 「さらさらした雪」 「ふわふわした掛け布団」 
日本語では、これらの擬声語、擬態語はあちこちで出てきます。これを専門用語で「オノマトペ」(ギリシャ語)と言います。日本人は、これらオノマトベをよく使いますが、いざ英語に訳そうとすると、「どう訳せばいいの!」ということになりませんか。次の言葉はどうでしょうか。
 「けなげ」 「いじらしい」
やはり英語に訳しにくくありませんか。これらは「やまとことば」です。日本語には、「オノマトペ」と「やまとことば」がとても多いのです。そして、これらの言葉は、とても感覚的でファジーなところがあります。日本人同士なら、これらの言葉を聞けば、すぐに、そのニュアンスを理解します。さらに、「エグい」「ダサい」とか感覚的な言葉が、新たに出現しています。

これらの言葉を英語に訳すときは、一度、別の日本語に置き換えることが必要になります。それから英語に訳すと、よりニュアンスが伝わるようになります。「すべすべした」は「なめらかなさま」ですので、最初に思いつく単語はSmoothです。そして、Smooth Skinと訳すかもしれません。ところが、何かもの足りないのです。そこで、手ざわりがなめらかな絹をもってきて、Silky Skinとすれば、「すべすべした感じ」が出てきます。

「さらさら」「ふわふわ」も同じです。感覚的、情緒的なことばを、そのまま英語に訳すには無理があります。また、一つの英語の言葉だけでは、充分ニュアンスが伝わらないことがあります。「さらさらな雪」は“Dry and powdery snow”とすればよいでしょう。「ふわふわな掛け布団」は“A light, soft and comfortable quilt”といえば、日本語の原意に近づきます。荒木博之氏は、日本語を英語に訳すとき、中間日本語の重要性を説いています。

「けなげ」を英語に直訳すれば、使う単語は、Admirable, Diligent, Hardworkingとなるでしょう。それぞれ、一つだけ使っても、「けなげ」というニュアンスは伝わりません。「けなげ」に対して抱いている日本人の感情は、弱い者、逆境、忍耐、勤勉が含まれているからです。小錦がいくら一生懸命相撲に打ち込んでも、「けなげ」とは言いません。親が病弱で、それを助けるために一生懸命働いている子供に、回りの人は「けなげ」だという感情を持ちます。裕福な家の子供にも使いづらいことばです。やはり、やまとことばにも、中間日本語が必要になってきます。ここでも、「けなげ」について分析し、別の日本語に置き換えてみるとニュアンスが伝わるようになります。そして、2つ以上の英語で表現するとよいでしょう。      参考 「日本語が見えると、英語も見える」 荒木博之著 中公新書



能ある者、功ある者

職場生活をしていると、いろいろな不平やグチが聞こえてきます。その一つに、「なんであいつが・・・」とか、「なぜ彼女が先なの・・・」という出世や昇格に関わるものがあります。入社して3年目ぐらい経つと、同年入社の仲間が次のポストに就きはじめます。10年もすると、同期同士でも、2段階くらい差がついていることもあります。そこで出てくる言葉が、「なぜ・・・」です。時には、「あいつなら納得だ」と思うこともあるでしょう。

昇格している人たちを分類すると、2つに分けることができます。一方は、能力(実力)があるため出世した人たちです。もう一方は、功績をあげて出世した人たちです。

徳川家康は、家来たちの処遇について、しっかりとした考えを持っていました。その人事構想を持っていたからこそ、日本を統一し、300年間にわたる徳川時代を作り上げることができたと言われています。家康の考えは、「能ある者には位を与えよ、功ある者には禄を与えよ」というものです。それを取り違えてしまうと、職場の人間のやる気を失わせたり、間違った決断があったりします。その結果、組織が滅びると諌めています。

ところが、職場では、功績があるものに地位を与えてしまい、能力ある者に禄を与えてしまうような人事が、時として、行われています。功績ある人=能力がある人とは限りません。部下に不満を持たれる上司の場合は、その理由のひとつに、功あって今の地位についていることがあります。



ビデ(Bidet)の話

格式あるヨーロッパのホテルに宿泊すると、パスルームに、便器のとなりにビデが備えられているのを見ることがあります。このビデの使用目的を知らない日本の観光客が、持ってきたそうめんを冷やすのによいと、そこで流しそうめんをしたという笑い話もあります。

ビデが最初に使われるようになったのは、1700年代の初めの頃です。最初は、そこに水をため、お尻や大事な部分を洗っていました。1750年ごろになると、水が吹き上げてくるものも開発されました。グランドホテル時代の到来とともに、ホテルでも設置されるようになったのです。

元来、ホテルは、宿泊だけでなく、男と女が楽しむための場所でした。ビデはそのために備え付けられていたのです。男女の行為が終わったあと、そこで、大事なところ洗ったり、その中を洗浄したりします。

ビデも時代とともに変化し、最近では、日本で開発されたウオッシュレットと同じ用途で使われることが多くなりました。




年齢別勉強内容

「人生、一生勉強」という言葉があります。新たな知識が入って来なくなると、精神的老化が始まります。20代にして、すでに、老化現象が始まっている人を見かけます。

客室乗務員の場合、20代では、自分の仕事すなわち「サービス」について勉強をします。それにより、自分なりのサービスに対する考え方を確立します。サービスのプロになるための準備期間です。

プロとしてのサービスを実践できるのが30代です。サービス知識を引き続き掘り下げていきます。同時に、人の上に立つ勉強を始めます。よい「リーダーシップ」を発揮するための知識を吸収し、いつその立場になってもよいように準備します。自分だけでなく、部下たちにもよいサービスを提供してもらわなければなりません。

30代後半からは、リーダーシップをとる仕事に加え、「管理の仕事」が入ってきます。部下を持つようになると、「品質管理」「人事・労務管理」「健康管理」などが求められるようになります。30代の終わりまでには、これらについての知識を入れておかなければなりません。

40代は、経営が分からなければならない年齢です。「組織経営」すなわち組織を運営する立場になるのもこの年齢です。組織を運営するためには、自分の組織の使命を知らなければなりません。それを知るためには、会社全体の経営がどのように行われているか勉強する必要があります。組織を運営するためには、「組織とは」を知らなければ、よい運営ができません。また、経営には、数字がつきものです。経営上の数字の把握も必要になってきます。

乗務員は、現場での仕事をしてきていますので、組織論や管理理論に疎いところがあります。これからの時代、女性が管理の仕事に就く機会が増えてきます。その立場になってから勉強したのでは遅いのです。部下から嫌われる管理者ほど、これらの勉強が足りない人たちなのです。



2段階上の見方

教官時代、訓練部長が、いつも部下たちに言っていたことばを、今でも思い出します。
『係長が課長になったら、その日から、課長の仕事ができなければならない。CFパーサーも同じだ。辞令が出たら、その翌日から、一機の長として部下や旅客に対応しなければならない。そのためには、日頃から上司の仕事ぶりを観察し、勉強し、準備をしておく必要がある。準備ができていないと、上司としての的確な判断や業務処理、部下への対応等ができず、まわりに迷惑をかけることになる』

「2段階上の勉強をしろ」という言葉があります。係長なら、部長はどのような考えでいるのか、主任なら、課長はどのようにものごとを進めているのかなどを勉強します。Crewの世界も同じです。中堅からシニアーになれば、いづれ自分もHeadで乗務するときのことを、日頃から意識して仕事にあたります。CFパーサーの日常業務のみならず、FLTイレギュラリティ時の判断、処理、そして、旅客へのPAなどについて、意識して観察します。参考になる点があれば、手本にします。また、疑問があれば、確認します。

上司それぞれの立場や仕事内容を理解できるようになると、自分の仕事の幅が広がってきます。それが、自分が上司になるための第一歩なのです。




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