キャビンアテンダント・フライトアテンダントのための

≪上位職になるための講座≫

はじめに  人間の欲求  X理論とY理論  中堅乗務員の実務 
メンター(Menter)を持とう
はじめに


キャビンクルー になって、何年かすると、客室の責任者として、皆をリードしながら仕事をすることになります。また、後輩に仕事も教えなければなりません。この講座では、人の上に立って仕事をするときに、知っていると役に立つことを勉強します。



SeniorとJunior

 

ジュニア−のときは、同僚と先輩・上司への2方向だけで、仕事は進みました。自分が先輩になるに連れて、後輩を育成したり, リードしたり、新たな仕事が加わります。今度は、3方向の人達と協力しながら、仕事を進めていくことが要求されます。

そして、その心構えは、
   後輩の仕事をやり易くしてあげること Leadership 
   同僚の仕事をやり易くしてあげること Membership Fellowship
   先輩の仕事をやり易くしてあげること Followership

 


「働く」の意味
「働く」という漢字は、人が動くと書きます。音声的には、「はた」を「らく」にするという意味も含んでいます。つまり、端の人を楽にしてあげるのが、「働く」の本当の意味です。他人より余計に働いてみませんか。あなたを良く思う仲間が増えてきます。反対に、自分のためだけに行動している人は、皆さんも知っているとおり、鼻つまみ者になります。

「慈悲」とは

日本人の心の根底にある慈悲とは、仏教における最も重要な言葉の一つです。よきリーダーをめざす人たちにとっても大切な言葉です。

「慈」とは、「友に与える」を意味します。利益と安楽とを同胞にもたらそうというニュアンスです。また、「悲」は、単に「悲しむ」という意味ではありません。同胞から不利益と苦を取り除こうとすることです。

メンバーに利益と安楽をもたらすとともに、苦を取り除く、そんなリーダーなら、間違いなく信頼され、かつ尊敬されることになるでしょう。

「仏教-心を軽くする智慧」 齋藤孝著より


勉強しましょう

「人生、一生勉強」という言葉があります。新たな知識が入って来なくなると、精神的老化が始まります。20代にして、すでに、老化現象が始まっている人を見かけます。

客室乗務員の場合、20代では、自分の仕事すなわち「サービス」について勉強をします。それにより、自分なりのサービスに対する考え方を確立します。サービスのプロになるための準備期間です。

プロとしてのサービスを実践できるのが30代です。サービス知識を引き続き掘り下げていきます。同時に、人の上に立つ勉強を始めます。よい「リーダーシップ」を発揮するための知識を吸収し、いつその立場になってもよいように準備します。自分だけでなく、部下たちにもよいサービスを提供してもらわなければなりません。

30代後半からは、リーダーシップをとる仕事に加え、「管理の仕事」が入ってきます。部下を持つようになると、「品質管理」「人事・労務管理」「健康管理」などが求められるようになります。30代の終わりまでには、これらについての知識を入れておかなければなりません。

40代は、経営が分からなければならない年齢です。「組織経営」すなわち組織を運営する立場になるのもこの年齢です。組織を運営するためには、自分の組織の使命を知らなければなりません。それを知るためには、会社全体の経営がどのように行われているか勉強する必要があります。組織を運営するためには、「組織とは」を知らなければ、よい運営ができません。また、経営には、数字がつきものです。経営上の数字の把握も必要になってきます。

乗務員は、現場での仕事をしてきていますので、組織論や管理理論に疎いところがあります。これからの時代、女性が管理の仕事に就く機会が増えてきます。その立場になってから勉強したのでは遅いのです。部下から嫌われる管理者ほど、これらの勉強が足りない人たちなのです。


2段階上の味方

教官時代、訓練部長が、いつも部下たちに言っていたことばを、今でも思い出します。


『係長が課長になったら、その日から、課長の仕事ができなければならない。チーフパーサーも同じだ。辞令が出たら、その翌日から、一機の長として部下や旅客に対応しなければならない。そのためには、日頃から上司の仕事ぶりを観察し、勉強し、準備をしておく必要がある。準備ができていないと、上司としての的確な判断や業務処理、部下への対応等ができず、まわりに迷惑をかけることになる』

「2段階上の勉強をしろ」という言葉があります。係長なら、課長の上の部長はどのような考えでいるのか、主任なら、係長を通り越して、課長はどのようにものごとを進めているのかなどを勉強します。Crewの世界も同じです。中堅からシニアーになれば、いづれ自分もHeadで乗務するときのことを、日頃から意識して仕事にあたります。チーフパーサーの日常業務のみならず、フライト・イレギュラリティ時の判断、処理、そして、旅客へのPAなどについて、意識して観察します。参考になる点があれば、手本にします。また、疑問があれば、確認します。

上司それぞれの立場や仕事内容を理解できるようになると、自分の仕事の幅が広がってきます。それが、自分が上司になるための第一歩なのです。


 

 

 
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